寿司・刺身
寿司の歴史と江戸前の仕事
酢締め、漬け、煮切り、昆布締め。江戸前の握りは、築地から豊洲へ受け継がれる市場文化と、魚を扱う細やかな手当てに支えられています。
十分で読めます読み進める →
昆布、鰹節、干し椎茸、煮干し。香りを立てすぎず、素材の輪郭を静かに整えるだしは、椀物から煮物まで日本料理の骨格をつくります。
だしは、日本料理の味わいを静かに支える存在です。昆布や鰹節から引き出されるうま味は、料理に奥行きを与え、素材の持ち味を引き立てます。
昆布だしは、水に昆布を浸して時間をかけて引くことで、グルタミン酸の豊かなうま味が溶け出します。沸騰させると苦みが出るため、六十度前後でゆっくりと引くのが基本です。
鰹節のだしは、沸騰したお湯に鰹節を入れ、短時間で引き上げることで、イノシン酸の清澄なうま味が得られます。昆布だしと合わせることで、うま味の相乗効果が生まれます。
干し椎茸のだしは、グアニル酸を含み、独特の深みと香りをもたらします。水に浸して一晩かけてゆっくりと引くことで、最もうま味が引き出されます。
煮干しのだしは、カルシウムや鉄分も豊富で、味噌汁や煮物に力強い風味を与えます。頭と内臓を取り除くことで、えぐみを抑えることができます。
だしの引き方は、料理によって使い分けることが大切です。繊細な椀物には昆布と鰹節の合わせだし、力強い煮物には煮干しだし、精進料理には昆布だしや干し椎茸だしが適しています。